経営と開業の事例 #28 戸 田市商工会トップメニューに戻る
前のページへ戻る
   
1.ベテラン工場長、社長業に挑戦!


開業して2年の製本加工業。元々製本加工業の工場長を務めていたが、取引先から独立しないかとの誘いがあり、円満退職・独立開業した。

 経営者になってみて、正直言ってつらい(笑)。
 会社のすべてを背負わなければならないから。20年以上工場長をやって来て、工場の管理だけやっていれば良かったんだが、今は全部自分。
 資金繰り、銀行との交渉、人の採用、採用しかけた人をお断りするのも自分。なかなかいい人は来てくれないから、断る回数も多くなり、これもつらい。
 しかし、今は断裁を任せられる人間が育ったので、だいぶ楽になりました。もう一人、休まずに働いてくれて見込みのある若者がいるので、彼も育ってくれれば、非常にやりやすくなる。
 3Kといわれる業種で、こんな若い人が当社に来てくれたのは、遊びの縁がきっかけ。海釣りの仲間の、親父さんの息子だった。
 「プータロー状態の息子がいるんだけど、使ってくれない?」と打ち明けられて、「うちみたいなところで、いいの?」って感じだったけど、来て貰ったら、まじめにやってくれて、戦力になった。
 職安から紹介してもらったときは、10人来て、残った人はゼロだったよ。
 開業してみて、誤算はいっぱいあったけど、一番大きかったのは、あてにしていた中古の機械。
 稼働中のものを安く入手できたので、採算が楽になるはずだったが、スピードが遅く能率が悪い、結果、作業時間が増えて人件費が上がる、修理代がかかる!開業1年後にまた借金して新品に換えました。
 できればもう2〜3台機械を入れ、人を育てて仕事の幅(できる範囲)を広げたい。合計7台で一日5万円稼げば、おもしろくなるし、自分は機械にへばりつかずに、外から会社を見て、段取り、能率アップ等をはかりたいと思います。

 当社は文庫の仕事が中心。設備もそれ向きの小さいサイズ用の機械を揃えた。
 他の業界もそうだろうけど、信用が第一。クレームがつくと、工賃の3〜4倍の損害賠償額になりかねない。
 まして、当社は始めたばかり。最初から大きな仕事はもらえないから、小ロットで取引を始め、徐々に仕事の質を認めてもらう。これを繰り返して信用を作るしかないでしょう。
 私は恵まれていて「仕事付き」で独立したから、最初から仕事があったけど、それだけではとても発展しないから新規の仕事も欲しいわけです。
 それには小さい仕事でも我慢して信用を得ていくしかありません。
 この業界では、ちょっと売上が上がると「あいつはいいらしい」というウワサが流されたりして、敵が増えることもあります。見えない敵が。
 それでも同業者は商売敵であると同時に仲間でもあります。仕事が多い、やりきれないときに助け合う関係を持っていないと、お得意さんの要望に応えられない。要望とは言っても、それは「絶対に応じなければならないもの」という意味です。
 だから同業者との付き合いは大事。仲間づきあいのできる同業者もいれば、どういうわけか、ずっと商売敵みたいになっちゃう同業者もいます。敵というと大げさですが、敵にしろ、味方にしろ、どちらとの付き合いも大事です。
 どうにか、やっていける見込みもついたし、将来のビジョンも見えてきて、やりがいはありますけど、体力を考えると、独立するなら早い方が、若いうちが良いかも知れません。



戸田市商工会ホームページトップメニュー がんばれ! 戸田の企業
BACK ../image/NEXT 戸 田 市 商 工 会  埼玉県戸田市上戸田1-21-23  電話 048-441-2617  FAX 048 -444-0935
トッ プメニューに戻る