経営と開業の事例 #6 戸 田市商工会トップメニューに戻る
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超スーパーマーケット報告書(2)


 私が参加した情報化研修会のセミナーで取り上げられた(株)オオゼキは、年間坪あたり売上げ1800万円の驚異的なスーパーマーケットである。
 その佐藤社長より、6時から松原店でイベントがあるので、見学するなら今日(8月27日)がよいとの連絡が入ったので、早速行ってみることにした。
 この企業に関してはすでに日経情報ストラテジー97年6月号など、いろいろ取り上げられてはいるが、私流でご報告する。
 その日の研修終了後出発して、京王線・下高井戸駅には5時30分頃到着した。
 ここはオオゼキと競合する商店街である。
 ひと回りしたが、大変な繁華街で、商店街の個々の店に勢いがある。
 あらゆる業種がそろい、〇〇のようなスーパーは片隅でひっそりと営業している。その商店街でワンタンメンを食べて腹ごしらえをしてから世田谷線に乗り換え、松原に向かった。
 松原の駅で降りたら、拡声器で案内する声と人々のざわめきが聞こえてきた。もう6時になっていたので、「ははあ、これがイベントだな」と思った。
 会場は駅からすぐの駐車場である。道路にはガードマンがいて、人々が車道にはみ出さないように注意しているが、みんな平気で歩道の縁に座り、車道に足を投げ出してヤキソバか何かを食べている。まるで縁日のようだ。
 奥にステージが作られ、ハッピを着たにいちゃんが、マイクを持って一心に叫んでいる。どうやらチャリティ・オークションのようだ。
 入り口近くに受付があって「イベント券」というのを売っている。これを買うと、会場内の模擬店を利用できるしくみのようだ。
 模擬店はヤキトリ、ビール、ヤキソバなどの飲食と、ボーリング・金魚すくいなどのゲームである。会場にはちゃんとゴミ箱が設置されていた。
 会場内では、近所のお母さんたちが(当然、世田谷区のお母さんたちなので、身なりもきれいだし、顔立ちも整っている。つまり、しっかりメークされている)「あら、ひさしぶりだわねえ」などと言いながら旧交を温めているのが見られた。住民の交流の場になっているのだ。
 松原店の外装は白が中心で高級感がある。
 中にはいると、入り口近くでしめじ1P50円で売っていたので「うっ」と思った。青果は全体に安いようだった。しかも、品揃えが豊富である。
 デパートの地下や輸入専門店でしかお目にかからないものがズラズラ陳列されている。
 研修ビデオにも出てきた、はちまきのおじさんがいて、お客さんを「誰々さん」と、名前で呼んでいた。総菜売場も豪華である。値段は安いが、高級中華料理店で見かける種類の料理がパックされて売られている。 肉や魚は最近買わないのでよくわからなかったが、一見したところ、種類が豊富で売り場の勢いも良さそうだった。
 酒売場もまた、酒専門店か、それ以上の品揃えである。見たことのない種類の酒がいっぱい並んでいる。
 スペインワインもあり、ベルギーの缶ビールもあった。
調 味料はオリーブオイルやいろんなソース、スパイスが充実している。多彩な料理が作れそうだ。
 味噌、しょうゆは、大手有名ブランドだけでなく、地方の製品や自然食品系のものが豊富でいろいろ選べる。
 乾物では、海苔を見た。ニ〇ニ〇海苔、〇子海苔の2大ブランドはおいてなかった。
思うに、それ以上の品質の物を選んで置いてあるのだろうと考え、ためしに500円の海苔を買ってみた。
 家内に食べさせれば、味の違いはすぐわかる。
 パンのコーナーは、さすがに180円クラスのパン(吟選、本仕込み、北海道など)が多く、ブランドもいろいろ選べる。私の嫌いな〇〇パン(個人的意見です)が少なかったのが痛快だった。
 自然食品コーナーもちゃんとあり、いろいろそろっていた。陳列・品揃えからして、言い訳程度に作ったコーナーではないようだ。イチョウ葉茶が安かったので思わず買ってしまった。
 健康・安全性ということは、店全体の品揃えに反映されているようで、フツーのコーナーにも自然食品系の商品が一緒に陳列されていた(マーガリンなど)。あと、ジャムのコーナーでHeroというブランドを見つけた。
スペイン行きの機内食で見た記憶がある。なつかしい。付近の人たちが海外旅行で覚えた味を品揃えに反映させているのだろうか?と、ふと思った。
 サービスカウンターは酒売場の隣で、3人の女子社員がおり、メモがそこら中に張られていた。研修で耳にした、お客さんのリクエストカードはどこにあるのかと探したがよくわからなかった。もしかすると、お客さんから口頭で聞いて、店の側でメモするのかも知れない。
 総じて、商品は扱っているすべてのジャンルで充実している。ふつうのスーパーで売っていない商品がいっぱいあって、それが、買いたくなるような物ばっかりなのだ。
 たとえば、納豆のコーナーには、「昔の納豆」という3角形の包装の商品があるのだ。本物の納豆の味がしそうではないか。
 ジャンルのひとつひとつがそういう「選びに選んだ」感じの商品であふれている。陳列もぎっしりで無駄がない。それでいて、通路があまり狭く感じないのは意外だった。
 実際は通路は狭いし、段ボール箱も置いたりしてあるのだが、通路の途中でちゃんと人がすれ違えるようになっているし、大きなキャリーはなく、バスケットだけなのでお客さん同士のすれ違いができるからだ。
 昨日、社長の講演の中で出てきた、「お客さんの立場に立って商売していたら、こういう店になったんです。」という言葉がよくわかった。この品揃えなら、間違いなく周りの住民に支持されているだろう。周りの住民はこの店があることを喜んでいるだろう。
 「お客さんのために」という意気込みが伝わってくる。こういう店があることに思わずうれしくなって、乾杯したくなった。
 そこで、酒売場でイギリスの缶ビールを1本買い、おかずコーナーで高級中華を買ってやろうと思ったらすでに売り切れていた。
 しかし、餃子がいっぱい補充されていたのでそれを買って外にでた。レジではサッサッと袋に入れてくれた。すばやい。
 外に出ると、イベントの雰囲気はますます盛り上がっており、みんな歩道に座っているので、まねをしてシャッターの閉まった店の前に座り、餃子を食べながらビールで乾杯した。うまい。
 おれは餃子の味には行きつけの料理店のマスターに作り方を教わっているのでうるさいのだ。この餃子なら料理として出せる。
 見ていると世田谷区の奥様方もイベント会場でビールをゴクゴクと飲んでいる。
 目の前をベンツやシーマが走っていくが人々は平気で、歩行者天国に近い状態だった。そのうちにオオゼキの佐藤社長が出てきたが、昼間の講演のときの親しげな雰囲気よりも、企業家としての真剣な表情でイベント会場を見つめ、それが印象的だった。
 帰りは、京王線の明大前駅まで歩いたが、純然たる住宅街からイタリア料理の香りが漂ってきた。
 きっとあの店で買った食材で料理をしているのだろう。


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