インターネット活用講座 

インターネットは人と人とをつなぐコミュニケーションツールのひとつ。
ネットを活用して想いを伝える人やお店を育てて、地域から日本を面白くしたい!
多様性は元気な社会の特徴。相手も喜び自分も喜ぶ、そんな事業をともに創りましょう。

林冬彦
第3話.お客様がなにを求めて訪問されるかという観点から企画しよう

 ホームページを活用して効果を上げたいとお考えの場合、「そのホームペー ジを訪れるお客様は何を求めていらっしゃるのか」という観点から企画するこ とがとても重要です。
 お客様は、はじめから「関わる(ショップの場合は購入する・問い合わせす る)」という意志を持っている方ばかりとは限りません。ホームページを訪問 されるお客様の動機を大まかに分類すると「関わる」「情報収集する」「口コ ミやメディア、他サイトでの評判から関心を持って」「プレゼント企画で知っ て」等に分かれます。

 「関わる」意志を固めているお客様は、基本的に「トップページ→商品・サ ービス紹介→購入(問い合わせ)」という動線で移動されます。ですからこの ようなお客様にとっては「商品(サービス)一覧があるか」「購入(問い合わ せ)しやすいか」等を重視する傾向があります。
 「情報収集」目的で訪れるお客様は、ほとんどの場合、同業他社のページも見ています。したがって、信頼感や親しみといった「魅力」や「商品のお得感」を他社よりも当社に感じてもらうための情報・仕掛けが必要です。それがあれば、情報収集から購入検討へと少しずつ心理的距離が縮まってきます。あなたの「人の魅力」「商品のこだわり」「地域特性」といった「強み」「深み」を「親しみやすく」表現したり、何か「お得」と感じていただける仕掛けを用意したりする必要があります。

 「口コミメディア、他サイトでの評判」から関心を持って訪問されるお客様は「ストーリー性のある情報」に惹かれるものです。あなたがなぜそのようなこだわりを持つようになったか、その仕事に付かれたきっかけは何か、お客様とどんな感動的な出会いがあったか、日々の現場情報、商品にまつわるストーリーなど、お客様に「なるほど!面白い!」と思っていただくことで、やはりお店に対する信頼感・親しみが深まり、単なる関心から購入検討へと心理的距離が縮まるでしょう。また、それらの情報提供にホームページだけでなく、メ ールマガジンやブログを活用しましょう。

 「プレゼント企画」をきっかけに訪問されるお客様は、プレゼント当選を望む気持ちに比べてサイト自体に魅力を感じるかどうかは疑わしいところです。
もちろん、プレゼント企画をやったおかげでサイトを知っていただいたのです
が、そのままではなかなか購入検討へ進んでいただけません。メールマガジンを使いながら心理的距離を縮めていくのは当然として、プレゼントに応募された方のみを対象とした「お得感のある販売」を企画し、まずは何か一つの商品をお金を出して買っていただいたくことを目指しましょう。

 このように、ホームページを訪れるお客様の関心は一様ではありません。効果的なホームページを新設・リニューアルされる場合は、それぞれのお客様の関心事に対応する情報を企画することと、実際に訪問されたお客様に対してはメルマガやブログを使いながらさらに関心度を高めていくことが成功の秘訣となります。



第2話.テクニックより、お客様の立場にたった企画かどうかを重視しよう

 インターネット利用者の8割の方が、ホームページを探すときにまず使うと言われているのがサーチエンジン。3大サーチエンジンとして、ヤフー(http://www.yahoo.co.jp)やグーグル(http://www.google.co.jp)、MSN(http://search.msn.co.jp/)が有名ですが、利用者がそのサーチエンジンの「検索ボックス」に探したいホームページの「キーワード」を入力して検索ボタンを押すと、サーチエンジンごとに設けられている一定の法則に則って、10個ずつ検索キーワードに合致するホームページが表示される仕組みになっています。
 
 検索結果の1ページ目(上位1〜10位)を見た後で、次のページ(11位から20位)を見る方は1ページ目を見た方の4割くらいだと言われていますから、順位が下がるほど、ほとんど人に見られなくなります。ですから、せっかくホームページを作っても、これらサーチエンジン検索結果上位に表示されなければ(お客様の目にふれることはないので)、ネットの世界でそのホームページは存在しないのも同じだと言われます。

 第1話では、「ホームページを持つだけではだめであり、お客様がホームページを探す時にまず利用されるサーチエンジンの検索結果上位に表示されることが大切だ」と申し上げました。実際、インターネットの活用講座を開催した際も「サーチエンジン検索結果の上位にいくテクニッックは何か?」と受講生の方からよく質問されます。

 このサーチエンジン上位に表示されるためのテクニック(ノウハウ)を「SEO(サーチエンジン最適化:Search Engine Optimization)」や「SEM(サーチエンジンマーケティング:Search Engine Marketing)」といいますが、ここで気をつけないといけないのは、まずテクニックありきではなく、ホームページの構成が見て頂きたいお客様の訪問動機に沿って企画されているかどうかという視点が重要だということです。

 ホームページを訪れるお客様は、最初から購入目的で訪れる方もいれば、情報収集目的の方や口コミやマスコミ等での紹介を見てという方もいらっしゃいます。これら訪問動機の違いによって、重視されるページ内容は異なります。たとえば、購入目的で訪れる方にとっては、すぐに購入ページにいくことのできる操作性や注文ページのわかりやすさが重視されますが、情報収集目的で訪問されたお客様にとっては、他社商品との違いやその商品にまつわるうんちく話等が重視されます。口コミなどや他サイトでの紹介をみてというお客様にとっては、商品に込められた想いや商品販売に至るまでのストーリーなどが重視されます。

 大切なのは、初めの訪問動機が「購入」でなかったお客様に、次は「購入」目的で訪問いただくことであり、そのための戦略を考えてホームページ全体を企画していて、初めてSEO/SEMが生きてきます。サーチエンジン最適化のテクニックを施す前に、ホームページそのものをお客様の訪問動機の観点から見直してみましょう。



第1話.成果を上げて元気になる!インターネット活用大作戦(戸田編)


 戸田市商工会会員の皆さま、こんにちは。今年1月に商工会で「インターネット広報大作戦」というテーマで講演させていただきました林冬彦と申します。「人間関係心理学」を基本に、商工農にまたがるインターネットのビジネス活用に関するアドバイザー、ネットショップづくりの指導育成という仕事をしています。

 6年前から某他県の主催で開催しているネットショップ道場では、受講生の中から月に数百万から一千万円近くネットで売上げられるショップが生まれる等の成果がでておりますが、今回よりこの誌面を頂戴しまして、インターネットの「怪しい」常識、ネット活用の基本事項、成功している事業体に共通する要因、インターネット活用の現況と今後の動向、等についてお話させていただきます。戸田市で事業を営まれている皆様にとって少しでもお役にたてれば幸いです。

(第1話)ホームページを持てば全国の人がお客様になる?

 この言葉をお聞になったことは、皆さま一度くらいはあるかと思いますが、断言します「ホームページを持っただけで全国の方がお客様になってくださることは『絶対に』ありません」。たとえば、皆さんの所にある「電話」、あれは電話回線網を通じて全国につながっていますけど、皆さんの所に全国からじゃんじゃん電話がかかってきませんよね。...そう、持っただけでは駄目なんです。ところが、長崎に本社をもつジャパネットタカタさんに代表されるテレビショッピングに視点を変えてみると、商品紹介の後に電話番号が表示されるや否や、全国から注文の電話がかかってくるそうです。この違いはどこにあるのでしょう?

 もちろん、CMとして「人目に触れやすくしている」という点は大きいのですが、時には社長自ら出演し「お客様に良い商品を提供する」という理念(指針)を背景に、お得な商品を魅力的に紹介する、あわせて受付や配送を担うスタッフたちが「私たちが担当します」と言いながら「安心感」や「親しみ」をテレビ視聴者に感じさせている、そういった総合的な広報スタイルが、ついお客様に電話をかけさせてしまう引き金になっているように思えます。

 ホームページを持つだけではだめなんです。お客様が目的のホームページを探す時に最初に使う検索ページの検索結果上位に表示される、商品が魅力的に表現され、しかも、お客様に安心感や親しみをもたれるよう紹介されている等の工夫が必要です。ですから、ネットショップ開設を希望するのであれば、「ホームページを持つ」ということからもう一歩考えを進めて「自社の強みは何か」「お客様に見つけられ購入いただくには何が必要か」等を、徹底的にお客様の視点にたって企画しましょう。そこで初めて「全国の人がお客様」になる可能性が生まれます。

 上記は主にネット販売の場合ですが、、自社の強みを考える、理念を伝える、見ていただきたい方の視点(心理)にたって構成を考えるという点は、どの事業体にも共通することです。皆様の事業で当たり前にやられていることをネットでもやる、そこがミソです。


林冬彦 経歴


1964年 京都府に生まれる

福岡県立修猷館高等学校卒業後、関西大学社会学部(廣田君美ゼミ)ならびに同大学院にて社会心理学を専攻。修士課程修了後、(株)日本能率協会総合研究所に入所。地域経営研究室(当時)、地域環境研究室にて、主に地方自治体関連施策プロジェクトに携わる。現在、(株)クラウン・インターチェンジプログラムス社在籍(プロジェクトマネージャー)。専門は心理学をベースにした「インターネットビジネスアドバイス」「ホームページ制作・運営 プランニングサポート」「インターネットショップ立ち上げ支援」「インターネットを活用したまちづくり・商店街活性化支援」など。

 
★毎日更新★私的ブログ 「戸田市に住んで楽しいな!」
くわしくはこちら http://www.webplan.jp/